2011年04月04日 震災:担当国会議員の話
_ 久しぶりに夜10時からBS11の「インサイド・アウト」を見た。正確には「聴いた」だが、視覚障害者も通常は「テレビを見る」という。
それはともかく、首相補佐官(災害ボランティア担当)の辻本議員がゲストで出演。どんな話をするのかと思って聴いていたが、正直、失望。
まず阪神・淡路の震災の時にどうだったかという話からスタート。
当時、マスコミでも多くのボランティアが活動したことが報じられ、ボランティア元年みたいな言い方をされた。
公的部門だけでは対応が難しく、ボランティアの力が大きかった。そこで、その経験を踏まえて今回はボランティアをコーディネートする立場の補佐官が設けられた。そういうロジックの展開をしたかったのだと推測。
それから、ようやく今回の大震災のことに話が移ったが、食料・水・燃料等の不足、医療に関する物資や人材の不足等々が複合的に絡み合って、しばらくボランティアが容易に参入できない状況にあったこと、ボランティアが参入可能になっても調整機能を担う機関が必要との説明。既に何度も重ねて報道された内容。
なかなか具体的な現状や課題が出てこないと思いながら聴いたが、また しばらくしてから少しづつ具体的な話が出てくる。
しかし、ともかく一般論みたいな話が多く、担当者の1人としての話としては物足りなさを感じた。
一生懸命やっているのだとは思うが、それなら、損なプレゼン。
番組の組立方の問題なんだろうか?
私の感じ方が意地悪なものになっているのだろうか?
私も似たようなことをやっていて気づいてないだけかも。「人の振り見てわが振りなおせ」を教訓にすべきか。
2011年04月06日 液状化の上を歩く
_ 仕事で、久しぶりに千葉市の海浜幕張駅にいく。ここには毎日通っていた時期があった。
駅を出て道路に出たとき、路面がずいぶん違っていたのに戸惑う。
工事で道を掘りかえしているところを歩く感じ。アスファルトでなく砂地のような感触。しかも、少し歩き続けると、路面が波打つように凸と凹のあることが分かる。
これが液状化なんだろうか?と思ったが、確信は持てない。
おっかなびっくり歩いている感じが伝わったのか、少しすると「どこまでいくんですか。」と声をかけてくれる人がいた。
その人によると、震災による液状化で道路が壊れたものとのこと。工事をやっているが、終了までには結構な時間がかかりそうとのことだった。
やはり現地にいってみないと分からないものだなと実感。
私が以前通っていた勤務場所は、それほど古い建物ではないが、壁にひびが入るなどの被害があったとのこと。
その建物内で自販機のコーヒーを買うとき、「停電の影響で、もしかすると暖かくないかも。」と教えてもらったが、幸い暖かいのが出てきた。
今更の話だが、震災の影響を改めて実感。
2011年04月15日 愉快な店員さん
_ コンビニにいくと、店員さんに案内してもらって商品を選ぶ。
おにぎり2つとサラダを取ってもらったが、レジのところで、[明太子]が[梅]に勘違いされていたと判明。確認のため、レジのところで一つづつ品物を店員さんが言ってくれるので判明。
で、私を案内してくれた店員さんが[明太子]を取りにいっている間、レジ担当の人が
「今、福岡に到着しました。そこから引き返して、今は大阪付近、名古屋、東京に到着。」と実況中継。
更に、品物を受け取る際、「産地直送なので おいしいですよ。」とのPR。
案内役の店員さんと3人でしばし笑い。
そのレジ担当の人は、時々案内もしてくれるが、気転のきく愉快な店員さん。演劇をやっていて、コンビニではアルバイトで働いているとのこと。
店にとって貴重な人材だと思うが、とっさの場面で、どうやったらあのような気のきいたことを言えるようになるのか。心がけや勉強でやれるようになるものだろうか?
2011年04月17日 町内会の非難訓練
_ 午前10時〜11時半ころまで、町内会の避難訓練。家族で参加。
大震災の後だけに、かなりの参加者。天気も晴天で幸い。
非難所となる小学校まで歩き、そこの備蓄倉庫を見学。仮説トイレ、水、保存食などを確認。
グランドで子どもたちがサッカーをやっていた。
トイレの設置方法や使い方は、結構詳しく説明あり。
その後、暫定的な非難集合場所になっている公園にいき、テント生活の様子を見たり、炊き出しを受ける経験。
おにぎり1個と水餃子を実際にもらって食べた。結構いける。
公園では子どもたちが「かごめ、かごめ」を歌っていた。今時の子もあんな遊びをするんだなと感心。
何よりだったのは、やはり近所の人と話ができたこと。家族にではなく近所の人 何人かに案内してもらい、話ができた。
3.11の地震の時は、娘さんと車に乗っていたが、「どうも妙だ」というので近くのスーパーの駐車場に停車したところ、そこにあった多くの車が飛び跳ねていたなどの話を聞く。
車にペットだけ残されていた車も少なからずあったようで、その騒ぎ声がかなりだったとのこと。動物も本能的に恐怖を感じたものと思う。
2011年04月20日 「フォックスと呼ばれた男」の小説版
_ 映画「太平洋の奇跡 〜 フォックスと呼ばれた男」をノベライズしたものを点字で読む。小説を映画化したのでなく、その逆。
サイパン島での日本軍と米軍の抗争を描いたもの。
玉砕覚悟だった大場大尉が「生き延びること」に目的を切り替えて、200人余の民間人と軍人を率いる。
米軍側にも「なるべく死者を出さずに事態を収拾したい。」と考え続けたルイス大尉がいた。日本留学の経験を持つ人。
途中、米軍の日本人攻撃や殲滅作戦があったが、巧みな戦術で切り抜ける。
その妙策の故に、大場大尉が米軍内でフォックスと呼ばれるようになる。
ちょっとした行き違いで銃撃戦が勃発したことも。
目的を明確に持ち、ぶれない。しかも、その目的に違和感を持つ人を含め、多様な人々を受け入れながら率いる。悩みながらも決して排他的にならない。
「リーダーのあるべき姿を考えさせられる」といったのでは表面的に過ぎる感じだが、この物語の大きな一面ではあると思う。
しばらく前、TBSラジオにゲストとして竹野内豊(大場大尉役)が出て、この映画の話をしていた。
どんな映画に仕上がっているのか、見てみたい気がする。