# single01.rb.txt: ruby script (encoding: Windows-31J)
  # z_single01.csv を出力
  # Rプログラムによる単一回答の集計。無回答を除く形。
  # data01.csv: 「ID, 性別(男・女), 意見(賛成・中立・反対)」の98人分のデータ
  # 男女別・意見別のクロス集計。空欄(無回答)があるとカウントしない。
  # 「総数」なしの表、「総数」ありの表、
  # 横軸に沿ったパーセントの表、縦軸に沿ったパーセントの表、
  # 度数・％の組合せの表、これら５つを出力
require "rrx"

    # Rプログラム
rpro = <<EOS
dtf <- read.csv("data01.csv", header=T, na.strings="")
dtf$性別 <- factor(dtf$性別, levels=c("男","女"), labels=c("男性","女性"))
xx <- sa1(dtf, "性別", "意見")
xx <- lround(xx, 1)  # 36.794 → 36.8 のようなまるめ処理を行う
xx$join <- join.tbl(xx$tbl2, xx$pct1, "%d(%.1f)")  # 度数と％の組合せ
xx$dnn <- get.dnn(xx$tbl1)  # 次元名(縦・横の項目名)をセット
robj(xx)  # xxをrubyに引き渡すための処理
EOS

    # Rプログラムの実行と、その結果の出力
hs = Rrx::rexec(rpro)  # Rプログラムを実行し、結果をhsに代入
xx = hs["robj1"]  # Rプログラム中のxxを取得
dnn = xx.delete("dnn")  # 次元名の取得
dnnstr = (dnn.class == Array) ? dnn.join("/")   : dnn
keys = %w(tbl1 tbl2 pct1 pct2 join)
titles = %w(基本表 「総数」付きの表 横軸パーセント) +
    %w(縦軸パーセント 度数・％の組合せ)
csv_str = "※ 無回答を除く集計\n\n"
while key = keys.shift
  title = titles.shift
  val = xx[key]
  next  unless val
  if dnn.class == Array  # 縦と横の両方があるクロス集計
    val[0][0] = dnnstr
  else  # クロス集計ではない
    val = Rrx::to_rba(val, :array)
  end
  csv_str += "＊#{title}\n"
  csv_str = csv_str + Rrx::ary2str(val, ",") + "\n\n"
end
File.open("z_single01.csv", "w") {|ff|  ff.write csv_str}

__END__
○ tjsf.r
　tjsf.rは、単純な集計を行うための関数群が書き込まれたファイル。Rプログラム用の関数が入っている。
　rptパッケージを利用する場合、tjsf.rのフルパス名は、「F:\rpt\with\tjsf.r」(先頭のドライブ名は適当)になる。
　環境変数 RPT_WITH には、F:\rpt\with がセットされている。これを手がかりにして tjsf.r のフルパス名を取得できる。
　rubyスクリプトにおいて「require "rrx"」と書いた場合、Rプログラムの先頭の方に「source("……tjsf.r")」が暗黙のうちに盛り込まれる。

○ sa1()    tjsf.rで定義されているR用の関数
　sa1() は、単一回答の集計を行うための関数。
　無効回答が含まれる回答を除いて集計する。「性別」と「意見」のどちらか一方でも空欄があると、集計の対象としない。
　「xx <- sa1(dtf, "性別", "意見")」とすると、次の４つの表を得られる。
　　　・xx$tbl1: 総数(計)なしの表
　　　・xx$tbl2: 総数(計)を付加した表
　　　・xx$pct1: 横軸に足し算を行った「計」に対するパーセントの表
　　　・xx$pct2: 縦軸に足し算を行った「計」に対するパーセントの表

○ get.dnn    tjsf.rで定義されているR用の関数
・利用例：dnn <- get.dnn(xx)
・機能：引数xxの次元名を取得。
　xxがリストであれば、その中の最初にみつかったテーブルの次元名を返す。xxがテーブルなら、その次元名を返す。
・戻り値：引数xxの次元名。例えば c("性別", "意見") など。
・引数：リスト、またはテーブル

○ join.tbl    tjsf.rで定義されているR用の関数
・利用例：tt <- join.tbl(tbl, pct, "%d(%.1f)")
・機能：２つの表を結合する。対応するセルを組み合わせる。
・戻り値：結合した表を返す。
・引数：第１引数と第２引数は表データ、第３引数は結合セルの書式で、内部処理においてsprintfのフォーマットとして使われる。省略時は "%s(%s)" とみなされる。

○  rexec(script, logname, options)    rrxで定義されているruby用メソッド
・機能: Rプログラムを実行する
・script: Rプログラムの本体(文字列)または "test.r" などのファイル名。
・logname: ログファイルの名前。例えば "log.txt"
・options: Rcmd.exeの起動オプション。nilの場合 "--no-save -q" となる。
・戻り値: Hash。hs[:log], hs[:sink] などが得られる。詳細は rrxwin.txt 参照。
・利用例:  hs = rexec("test.r", "log.txt")